『キャラの闇鍋』るーみっく作品の金字塔『うる星やつら』

レビュー

うる星やつらがリメイクでスタートしていつの間にか2クール目に突入していた。めっちゃ面白い。 ストーリーは原作基準で、声優さんも一新しているから目新しさも感じる。この作品はキャラ作り、キャラの絡ませ方がうまい。キャラづくりのお手本のような作品創作のポイントをまとめてみた。

キャラのどーしようもない欠点を大胆に描く

キャラ一人一人に必ず明確な欠点があるのがポイント。 あたるは浮気グセ、見境なく女好き。ラムちゃんは一途で重すぎ。面堂は暗いところ狭いところがだめ。テンチャンはトラブルメーカーで女好き。 どのキャラも欠点があり、欠点があるからこそ親近感が湧く。 どうしようもないクズなところがそのキャラの性格を表している。 キャラの欠点で視聴者もそのキャラがどんなキャラなのか把握しやすい。 欠点を活かしてキャラを際立たせる方法は「るーみっく」ならではだと思うし、色んな作品にも影響を持たしているのは間違いない。

キャラたちの目的が明確化されている

「ラムちゃんはあたるが好き。あたるはしのぶなど他の女性が好き。面堂はラムちゃんが好きで、しのぶは面堂が好き」

こんな感じでキャラの目的がはっきりしていて、キャラ同士の絡みがわかりやすくなっているのがポイント。 キャラの複雑な心情を描くのではなく、キャラ一人一人に一つの目的を持たせて、そのキャラが目的を果たすために行動を移す。そして阻むものがあればどんな手段を使っても徹底的に排除する。 この役目がしっかり設定されていて、うる星やつらというドタバタコメディをきちんとわかりやすく視聴者に見せている。

色んなキャラか交わると複雑になってわかりにくくなることが大半だがキャラの設定がきちんと組まれていることにより、ストーリーがわかりやすくなっている。

混ぜるな危険 キャラとキャラの化学反応

欠点や目的などキャラづくりがしっかりしていることにより、キャラ同士を安心して混ぜることができる。 個性豊かなキャラ同士が絡むことでストーリーがハチャメチャになる。 これがうる星やつらの見どころになっているのは間違いない。

あたるはしのぶを追いかけ回し、されどしのぶは面堂を求め、面堂はラムちゃんを求めて、そしてラムちゃんはあたるを求める。 この複雑な関係が物語を面白くさせ、キャラとキャラが激突したり、思うように行かなくて悲鳴や罵倒をあげるのだ。 もはや複雑なストーリーはいらずキャラが勝手にストーリーを作っていく。 そのいざこざに加えてサブキャラたちがさらにトラブルを起こしてストーリーを複雑にするから物語の展開ら無限に広がっていく。 この仕組みを作った高橋留美子先生はやはり鬼才…。

以上が参考になった要素でした。 キャラの設定が大切で、その設定をしっかりさせることでキャラ同士をたくさん絡ませることができるわけです。

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